資金調達データ
- 配信日2024年11月8日 10時00分
ニュースの概要
オリコ(株式会社オリエントコーポレーション)が株式会社ECOMMITとの資本業務提携を発表した。これは、循環型社会を実現するための新たなビジネスモデルの創出を目指しており、具体的にはECOMMITの第三者割当増資に伴う株式引受契約を締結した。この提携は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に基づく企業の協業を促進するために設立された「Orico Sustainability Fund」を活用して行われ、持続可能なビジネスの実現に向けた重要なステップだ。
ECOMMITは、不要品の回収、選別、再流通に特化した「循環商社」としての位置付けをし、資源循環サービス「PASSTO」を企業や自治体に提供している。このサービスは、循環型社会の実現に向けた取り組みを促進するために、物の流れをデータ化しリユースやリサイクルを推進するものである。オリコは、2025年を見据えた中期経営計画において、サステナビリティを経営の中心に据えた戦略を掲げており、これに基づきECOMMITとの提携を通じてサステナブルなビジネス展開を進める方針だ。
参考にすべきポイント
この資本業務提携から法人経営者や経理・会計・総務・財務担当者が学ぶべき重要なポイントはいくつかある。
まず、ESG観点からの企業戦略が進化していることを認識することが重要である。ECOMMITとの提携が示すように、企業は単なる経済的利益だけでなく、環境や社会への配慮を含む持続可能なビジネスモデルを模索している。このように ESGに基づく事業展開は、今後の企業の成長戦略において欠かせない要素と成り得る。
次に、データの重要性を理解することも欠かせない。ECOMMITが提供するサービス「PASSTO」が、物の流れをデータ化することでリユースやリサイクル率を算出するという点は、企業が効率的な資源管理を行う上での新しいアプローチを示している。データドリブンな意思決定が可能になることで、ビジネスの効率化だけでなく、持続可能性への貢献も可能になる。
さらに、資本業務提携によるシナジー効果の重要性も参考にすべきである。オリコはECOMMITの強みを生かしつつ、自社の顧客に対してサステナブルな商品の導入提案を行うことで相互に支援し合う体制を構築する計画をしている。このように、異なる企業同士の協力関係を築くことで、それぞれの強みを活かして新たな価値を創出するアプローチが重要である。
活用する方法
法人経営者や経理・会計・総務・財務担当者は、この資本業務提携に基づく洞察を生かして、社内の戦略を見直すことができる。最初のステップとして、ESGに関連した戦略や目標を設定することが推奨される。例えば、企業のリソースをより効率的に使い、環境に優しい事業運営を目指すために、サステナビリティに関連する指標や成果目標を設定することで、長期的な成長を図ることができる。
次に、データ管理システムの導入やデジタル化に投資することが、企業の競争力を高める可能性がある。物の流れをデータ化する技術は、効率的な資源の流通を実現し、効果的な意思決定を支援する。特に、循環型社会に向けた取り組みには、これらのデータ管理が必須であるため、デジタルテクノロジーを導入することが重要である。
また、他企業との提携を模索することも欠かせない。オリコとECOMMITの提携のように、自社が持つリソースやノウハウを補完し合えるパートナーを見つけることで、相互にプラスの影響を及ぼす関係を築くことが可能である。具体的には、関連業界でのネットワーキングを通じて、協業の機会を探ることが重要だ。
最後に、環境意識の高い顧客層へのアプローチを強化することが、企業の競争力を向上させる。自社の製品やサービスがどのようにサステナブルであるかを訴求することで、顧客からの支持を得ることができる。また、サステナビリティに関連した取り組みを具体的に示すことで、企業の社会的責任(CSR)の向上にも寄与する。
このように、オリコとECOMMITの資本業務提携は、企業が持続可能な成長を追求するための貴重なレッスンを提供するものであり、法人経営者や経理・会計・総務・財務担当者にとって非常に有益な手本となるだろう。
オリコ、株式会社ECOMMITと資本業務提携~循環型社会の実現につながる新たなビジネス創出に向けて~オリコ2024年11月8日 10時00分0 株式会社オリエントコーポレーション(東京都千代田区、代表取締役社長:飯盛 徹夫、以下:「オリコ」)は、株式会社ECOMMIT(本社:鹿児島県薩摩川内市 代表取締役CEO:川野輝之、以下「ECOMMIT」)と資本業務提携し、 ECOMMITの第三者割当増資に係る株式引受契約を締結しました。
なお、今般の出資は ESG の観点で、シナジーが見込める企業との協業をスムーズに行うことを目的とした、「Orico Sustainability Fund」を活用いたしました。ECOMMITは、不要品の回収・選別・再流通のためのインフラを提供する「循環商社」です。”ものの流れ”をデータ化することで、リユース・リサイクル率やCO2排出削減量の算出も行っています。企業や自治体に資源循環サービス「PASSTO(パスト)」(※)を提供し、循環型社会・サーキュラーエコノミーに向けた取り組みを推進しています。
オリコは、2025年 3 月期を最終度とする中期経営計画において「サステナビリティ」を経営の軸に据え、取り組むべきマテリアリティの一つに「脱炭素・循環型社会実現への貢献」を掲げています。
このたびの資本業務提携により、「PASSTO(パスト)」(※)設置拡大に向け、オリコの取引先に導入提案を行い、サステナビリティへの参画支援を推進するとともに、ECOMMITが強みを持つ業種・業界についてオリコが紹介を受けるなど、相互に営業を支援する体制を構築いたします。将来的には業容の拡大に伴い発生が予想される決済・ファイナンス分野において、戦略的パートナーとしてさまざまなサービスの提供を検討してまいります。
※不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で
出典 PR TIMES