「現金払いのみ」は7%！60代・70代のキャッシュレス決済利用の実態とは？

ニュースの概要

アルファノート株式会社が実施した調査によると、60代・70代の男女を対象にしたキャッシュレス決済の利用状況が明らかになりました。調査対象は全国のシニア層500人で、結果として「現金のみで支払っている」と答えた人はわずか7%に留まることがわかりました。逆に「現金払いもあるがキャッシュレス決済が多い」と応答した人は44%、さらに「ほぼ全てをキャッシュレス決済で支払っている」との回答も18%あり、全体の約6割を占めています。

メインの決済方法としては、57%が「クレジットカード決済」を選択し、次に「QRコード決済」が26%、さらに「電子マネー決済」が13%と続きます。シニア層にとっては、普段の買い物でメインに利用する決済手段であり、特にスーパーマーケットでのキャッシュレス利用が68%と非常に高い割合を示しています。

調査結果は、現金を使用できる割合が少なくなり、若年層と同様にキャッシュレスへの移行が進まっていることを示しています。

参考にすべきポイント

この調査結果から、法人経営者や経理・会計などを担当する方々が参考にすべきポイントはいくつかあります。まず、顧客の決済手段のトレンドを把握することの重要性です。特にシニア層のキャッシュレス決済の利用が増えていることから、これを考慮したサービスの提供が必要です。例えば、現金取引に依存しているビジネスモデルを持つ企業は、次第に顧客との接点が減少するリスクを抱えていると言えます。

また、クレジットカードの保有率が高いことで、シニア層が積極的にポイント運用を行っている点も注目です。顧客への特典やキャンペーンを整える際には、ポイントシステムを取り入れることでシニア層のリピート率向上に繋がる可能性があります。具体的には、ポイント還元率の設計やキャンペーンの内容において、シニア層に特化したアプローチを考慮することが勧められます。

さらに、利用場所の傾向にも注目が必要です。スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアなど、日常的にシニアが訪れる店舗でのキャッシュレス決済が普及しているということは、これらの業界での決済システムの導入がビジネスの重要な一部となることを示しています。

活用する方法

この調査結果を基に、法人経営者や経理・会計・総務・財務担当者は以下のような活用方法を検討することが可能です。

まず、自社の決済システムを見直し、可能であればキャッシュレス決済へのシフトを進めることを考えるべきです。特にクレジットカードだけでなく、QRコード決済や電子マネー決済を導入することで、シニア層のニーズに応えることができ、売上の向上に寄与するでしょう。

次に、ポイント制度の導入や改良を行うことが有効です。シニア層はポイントを重視する傾向があるため、特にこの層をターゲットにした特典を設けることで、顧客の心を掴むことができます。また、クレジットカードの特典と合わせて、自社サービスの利用を促進するためのキャンペーンを展開することも考慮してみてください。

さらに、マーケティング戦略においてもシニア層をターゲットにしたプロモーション活動を強化することが重要です。キャッシュレス決済の普及や利用状況についての情報を提供することで、顧客への信頼性を向上させることができるでしょう。例えば、SNSやブログ、メールニュースレターを活用してキャッシュレスの便利さや安全性を伝えたり、シニア層向けのワークショップを開くことで、直接的なコミュニケーションを図ることができます。

最後に、業界の動向を定期的にチェックし、新しい決済手段が登場した際には迅速に取り入れる柔軟な姿勢が求められます。キャッシュレス化は今後も進展することが予想されるため、経営者や担当者が市場のトレンドを敏感に捉え、ビジネス戦略に組み込むことが成功のカギとなります。

以上のように、キャッシュレス決済の利用動向を理解し、それをビジネスに活かすことは重要な戦略となるでしょう。シニア層のニーズを意識したサービスを考えることで、競争優位性を獲得する機会が増えることが期待できます。

「現金払いのみ」は7%！60代・70代のキャッシュレス決済利用の実態とは？全国の60代・70代男女にアンケート調査を行いました。アルファノート株式会社2024年9月27日 10時00分0
60代・70代を対象に、キャッシュレス決済の利用実態に関する意識調査を実施しました。シニア層のキャッシュレス決済の利用動向などに興味のある方は是非参考にしてみてください。※グラフの数字は小数点第1位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。※本調査は、「60代・70代のキャッシュレス決済利用に関する意識調査」を一部抜粋して作成しています。▼記事全文・全データは下記からDLいただけます。https://media.alpha-note.co.jp/download/020005-2/

普段の買い物「現金払いのみ」は7%

N＝500
普段の生活での支払い手段を伺ったところ、「現金払いもあるがキャッシュレス決済が多い」を選択したユーザー割合が44%で最多でした。「ほぼ全てをキャッシュレス決済で支払っている」が18%で、現金よりもキャッシュレス決済を多く利用しているユーザーは全体の約6割にのぼることが分かりました。

反対に、「キャッシュレス決済もあるが現金払いが多い」を選択したユーザーは17%に留まり、「現金払いのみ」は7%という結果となりました。シニア層も若年層と同じく、キャッシュレス決済を利用しているユーザーの割合の方が多い、ということが分かります。

メインで利用しているのは「クレジットカード決済」が57%

N=467
メインで利用しているキャッシュレス決済については、「クレジットカード決済」が57%と半数を超え最多となりました。次点が「QRコード決済」で26%、「電子マネー決済」が13%という結果となりました。

ジェーシービーの調査レポートによると、クレ